隣のお兄ちゃん

我が家は割と近所との交流が盛んです。昔からずーっと住んでいるということもあって。うちのお隣にはカッコイイ社長さんと、私より少し年上のおしゃれで素敵な奥様、頭と性格の良い坊ちゃまがお住いです。お嬢様は仕事の都合でマンション暮らし。ときどき帰ってみえます。

うちの上の子二人はこのお兄ちゃんに勉強を見て貰っていました。

何しろＱ大医学部生ですから。　　

そのお兄ちゃんも六年生、いよいよ国試です。それが済むとここを離れて研修地へ。アメリカの大学の試験も受けていて、（三次試験まであって最後は実際に患者さんを診る臨床試験だそうだ）世界に羽ばたくお兄ちゃんなのです。

何しろ経歴が凄い。なんたって五浪くらいして大学に入られたのです。医大ならいくらでもはいれるところがあったのに、バンド活動をしていたので絶対地元にこだわって。

しかも浪人中にあれこれバイトして世界各国旅行して回ってました。何しろ何浪しようと予備校の学費はずーっとタダ。合格するなりその予備校の講師のバイトがきまっちゃった。

奥様曰く、あの子が小さいときには、上に障害のあるお兄ちゃんがいて、亡くなるまでずっと病院を一緒に連れまわしていて、子供の楽しみをさせてやれなかったから。だから今は好きなようにさせています。

時折、夜１１時ごろエレキの音がデケデケデケジャーンと聞こえてきたりして、おかげで私も遠慮なく夜にうちで集まって練習することができました。

勉強だけでなく、ガンダムやデビルマン、音楽、車、旅行のこと色々なことを息子たちに教えてくださり、ありがとうございました。

人さまの息子様ながら、どこまでもＢＩＧにおなりになりますよう、とても楽しみにしています。