母の部屋を整理していたら、なんと結婚前の父から母に宛てた手紙がたくさんでてきました。

およそ石部金吉のような父がいっしょうけんめいな様子が伝わってきてびっくりするやらおかしいやら。

父は学問一筋の人だったし、母も早く亡くなった祖母にかわって妹たちを先にお嫁に出したりして、ふたりとも晩婚でした。

母が父を見知ったのはエレンブルク氏(イリヤ)が福岡で講演を行ったときに、同じく演台にたった父を見たのが最初だと聴いていましたが、ちゃーんとエレンブルク講演会の半券もとってありましたし、一年後の母の手紙もありました。

一年前の今日をおぼえていらっしゃいますか?
と。

そして
私は世界一の幸せ者です、とつづくんですもの、まあまあなんてなんて情熱的だったんでしょうね。

交際の最中に父に他のお見合い話がもちあがって、

そちらはきちんとお断りします。

というようなハガキもあり、おやおやおや・・・

また東京と福岡を忙しく往復していた父からは帰福したら直ぐに伺います、(会いに行きます、でないところが昔ふう)というハガキの数々、手紙が来ているかとおもったのに届いていなかったのでがっかり、などというものもあって、わたしにとっては本当に貴重なものでした。

私たちは電話世代で、子供たちはメール世代。
なんだかしみじみした一日でした。

コメント

アミ
2011年10月17日9:33

ご両親のDNAをシッカリ受け継いだミハーハハさん!
素敵です♪
嬉しいお話を有難う!

saeko
saeko
2011年10月17日12:48

お昼休みに拝見いたしました。
ちょっとほのぼのとさせていただいて、午後の仕事の
励みになりました。

手紙ってやっぱりロマンティックですよね。。。

Mimi
2011年10月17日21:14

ミハーハハさん

心の温まるお話をありがとう! じーんと来ちゃいました。
お手紙だけでなく、講演会の半券も大切にとっておいたお母さま。とても素敵な方ですね。
そして、そんなご両親のことを、こんな風に話してくださるミハーハハさんがとても素敵です。
ご両親も、天国で、きっと喜んでいらっしゃるわ。

手紙って、やっぱり良いですよね。文章だけでなく、筆跡や便箋の選び方などでも『そのひと』が伝わって来ますしね。

メイ
2011年10月17日22:42

ミハーハハさん^^

先日、あの田中元首相の恋文をお相手の娘さんが金庫から見つけた・・・という記事を読んだばかりです。
お母様の宝物が、時を経てミハーハハさんの素敵な宝物になるなんて、とっても素敵♪

ミハーハハ
2011年10月18日9:17

アミさん
両親は本当に晩婚でした。父は明治男(おしまいの方ですが)母は大正うまれ、当然私は遅くに生まれた子供でしたが、それでも両親と長く暮らせたことに感謝しています。

Saeさん
両親の若いころって写真で想像想像するばかりでしたから、手紙は本当にうれしかったです。Saeさんのお仕事の励みになったなんて、嬉しく思いましたよ。

ミハーハハ
2011年10月18日9:28

Mimiさん
あの父と、あの母が・・・ってびっくりしてしまいました。昭和30年代の日本の情景もうかびあがってきて、なんだかせつなくなりました。手紙を残してくれていてありがとう、それから、お互いに本当に好きで結婚に夢を描いていた二人から望まれて生まれてきたことに感謝しました。

ほんと、昔は綺麗な便せんや封筒を集めていたんですけどね。

メイさん
恋文っていいですよねー。角栄さんのことだからどんなに熱い手紙だったのでしょうね。

父のはそんなに熱い言葉はないものの結婚したいぞーっという気迫が読み取れるものでした。
母は、ことばどおり、「世界一幸せ」に近人生だったとおもいます。

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