先週水曜日に映画をみてきました。

全編に流れているのは静かな音楽。音声も声高なところはありません。しずかな映画です。

ソビエト時代は検閲のため、映画は上映されず、パリにいけば、商業主義のため、じぶんの映画がめちゃくちゃにされるというこの監督の自伝的なストーリーです。
ユーモアというよりもアイロニーに満ちた映画のように思います。ところどころに現れるファンタジーや、子供の頃の思い出などとても美しい画像でした。

キルギスの映画「灯りをともす人」がとぼけたユーモアなら、こちらはユーモスでありながらも憂愁に満ちています。主人公ニコが再びパリから戻ってきたとき、トビリシの風景でしょうか、近代的なビル群が彼を迎えるのです。
幼馴染の友人、隣人家族たちは彼を暖かく迎えるのですが、ふたたびもどった故郷は、もう元の故郷ではないのでしょうね。

元祖鉄女と自負している私は、汽車と言うだけで胸が高鳴ります。それからこの音楽、グルジアの神髄ともいえるアカペラの合唱や民族音楽がふんだんに、でも出しゃばることなく鳴っています。グルジアのすぱらしい自然風景など私にとっては心に残る作品でした。

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