長男たーやんは変わり者。小さいときからずーっとそうでした。中学校ではトラブルも結構あったし、とにかく人と群れない、自分の世界に生きています。

そんな彼でも気に入ってくれる友人がいて、小学校からの親友や中学校からの親友が幾人かいます。

そのうちの一人と東京ぶらり旅に出発しました。泊まるのは帰福中の友人宅。

私が地図や時刻表オタクなのであれこれ調べていちいち指示を出すのがうっとうしかったみたいで、
何を聞いても

「ホイサ、」と、うるさそうな「あぁ」」とかだけ。

夜の高速バスで行くというのでバスセンターまで送ることにしたら、出発の二時間ほど前に、

「名古屋に最初に寄る、友人Ｎの都合で。」

えーっ、とここでまた私が根掘り葉掘り。
　　名古屋から東京まではどうするの？ＪＲ？特急はないよ、夜中しか。新幹線は
　　料金たかいよ。バスかなぁ、バスはどこに到着するかわかってるの？

するとまたまた、のらりくらりと要領をえない返事。

Ｎ君から車の中で聞いた話に仰天！！

名古屋でおりて、乗り換えて沼津のおじいちゃん宅に二泊する、伯父さんと富士山に登る、それから東京に行く。

バスセンターには部屋を提供してくれる友人と、もう一人の仲良しＴくんが見送りに来てくれていました。

家に帰ってから、すぐさまＮ君宅に電話して、さっきまで御親戚にお世話になることを知らずにいたことを話して失礼をお詫びしました。

Ｎ君のお母さんも

子供たちは何にも教えたくないみたいなのよねー。大体私がＮの友達としゃべるのも嫌みたいで・・・、と。

はいはい、たーやんたち、順調に成長中なのね。
てとり足とり、口出しちゃいけないのね。うんと失敗して帰っておいでね。