母の部屋を整理していたら、なんと結婚前の父から母に宛てた手紙がたくさんでてきました。

およそ石部金吉のような父がいっしょうけんめいな様子が伝わってきてびっくりするやらおかしいやら。

父は学問一筋の人だったし、母も早く亡くなった祖母にかわって妹たちを先にお嫁に出したりして、ふたりとも晩婚でした。

母が父を見知ったのはエレンブルク氏(イリヤ)が福岡で講演を行ったときに、同じく演台にたった父を見たのが最初だと聴いていましたが、ちゃーんとエレンブルク講演会の半券もとってありましたし、一年後の母の手紙もありました。

一年前の今日をおぼえていらっしゃいますか?
と。

そして
私は世界一の幸せ者です、とつづくんですもの、まあまあなんてなんて情熱的だったんでしょうね。

交際の最中に父に他のお見合い話がもちあがって、

そちらはきちんとお断りします。

というようなハガキもあり、おやおやおや・・・

また東京と福岡を忙しく往復していた父からは帰福したら直ぐに伺います、(会いに行きます、でないところが昔ふう)というハガキの数々、手紙が来ているかとおもったのに届いていなかったのでがっかり、などというものもあって、わたしにとっては本当に貴重なものでした。

私たちは電話世代で、子供たちはメール世代。
なんだかしみじみした一日でした。

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